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写真・アルバムを劣化させずに保管する5つの方法【注意点あり】

思い出を形として残しておける写真やアルバム。家族や友人などと複数人でも見やすいように、データではなく印刷した写真を部屋に飾っている人も多いでしょう。

しかし写真やアルバムは、間違った方法で保管しているとすぐに劣化してしまいます。

そこでこの記事では、写真やアルバムを劣化させずに保管する5つの方法を解説します。正しい保管方法を知り、いつまでもキレイな状態の写真を楽しみましょう。

写真・アルバムが劣化してしまう3つの原因

まずは、写真やアルバムが劣化してしまうおもな原因を3つ紹介します。

直射日光や人工光に含まれる「紫外線」

写真やアルバムが劣化してしまう原因の一つめは、直射日光や人工光に含まれている「紫外線」です。

紫外線には漂白効果があります。そのため紫外線が写真に長時間当たっていると、写真の表面が漂白されてしまい色褪せの原因となってしまいます。

またテレビや蛍光灯などの人工光からも紫外線が出ていますので、太陽光に気をつけるだけでは写真の劣化は防げません。

ただし「LED照明」は紫外線を発しないものが多いため、LED照明を使っている場合は気にする必要はないでしょう。

現像写真に含まれる「酸」

現像された写真のなかには「酸」が含まれていることもあり、これが劣化の原因になっているケースもあります。

酸が含まれている写真を高温多湿の環境下で保管すると、熱や湿気の影響を受けて、写真の表面に酸が滲み出てきます。

滲み出た酸は、写真の色褪せや写真表面をベタつかせる原因となり、写真の状態を悪化させてしまうのです。

写真を一目見ただけでは、どれに酸が含まれているかはわかりません。写真はできるだけ高温多湿の環境下で保管しないことが大切です。

空気中に浮遊している「水分・ホコリ・オゾン」

空気中に浮遊している水分やホコリ、オゾンなども写真を劣化させる原因です。

水分やホコリが写真に触れると、カビを発生させる可能性があります。また空気中の水分量が多い(=湿度が高い)部屋に写真を置いておくと、水分が蒸発するときに写真が縮んでしまうケースも考えられます。

そしてオゾンは、色素を分解する力が紫外線よりも強いため写真にとっては天敵です。

写真はできるだけ空気に触れさせないように心がける必要があるでしょう。

写真・アルバムを劣化させずに保管する方法5選

次に、写真やアルバムを劣化させずに保管する5つの方法を紹介します。

紫外線の当たらない暗い場所で保管する

写真やアルバムは、紫外線の当たらない暗い場所で保管しましょう。先に説明したとおり、写真は「紫外線に弱い」特徴があるからです。

具体的には「部屋の奥に設置した棚の中」などがおすすめです。窓からの距離が離れていれば、それだけ直射日光は当たりにくくなります。

ただし、「蛍光灯の真下」などの人工光が当たりやすい場所は避けるようにしましょう。

乾燥剤などで湿気を防ぐ

保管場所によっては、多湿にならないよう乾燥剤などで湿気を防ぐことも大切です。

紫外線の当たらない場所として「押入れ」を思い浮かべる人もいるかもしれません。しかし高温多湿の日本において、押入れは湿気が多くカビの生えやすい場所です。

押入れのような湿気の溜まりやすい場所で写真を保管する場合には、乾燥剤を活用したり、こまめに空気を入れ替えたりして多湿にならないように気をつけましょう。

UVカット仕様の写真立てを活用する

写真立てを使って部屋に飾りたい場合は、UVカット仕様の写真立てを活用しましょう。

商品にもよりますが、紫外線を90%以上カットする商品も少なくありません。ただし100%カットしてくれるわけではありませんので、直射日光が当たる場所は避けてください。

またガラスの写真立てよりも、アクリルの写真立てをおすすめします。

アクリルは軽くて扱いやすいのが特徴で、ガラスよりも透明度が高いためクリアに写真を楽しめます。

空気に触れないようにアルバムで保管する

空気中に含まれている水分やホコリ、オゾンから写真を守るために、アルバムで保管するのもよいでしょう。

写真を自由にレイアウトしながら保管できる「フリー台紙タイプ」のアルバムは、密封度が高く空気に触れにくいメリットがあります。

一方、写真をポケットに差し込んで保管する「ポケットタイプ」のアルバムは、簡単にアルバムを作成できる反面、気密性はフリー台紙タイプよりも低いので注意が必要です。

保管環境の整っているトランクルームで保管する

「保管環境のしっかり整った場所で大切に保管しておきたい」という人には、トランクルームの利用が最適です。

トランクルームでは物を保管するのに適した環境になるよう、空調設備などによって湿気や気温が調節されています。

また、物の劣化の大きな原因である直射日光も当たらないように設計されています。

トランクルームを使えば、自分で湿気や気温に気を配る必要はありません。個人の利用者も増えていますので、ぜひトランクルームでの保管も検討してみてください。

まとめ

今回は、写真やアルバムを劣化させずに保管する5つの方法を紹介しました。

まずは写真やアルバムがなぜ劣化してしまうのか、その原因を正しく理解することが大切です。そのうえで適切な保管を行うことで、いつまでもキレイな状態で楽しめるでしょう。

保管の仕方にお悩みの方は、ぜひ今回紹介した内容を実践してみてください。