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2020年のトランクルーム市場動向【急成長した2つの理由】

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収納スペースの少ない個人や企業にとって便利なトランクルームサービス。近年、このトランクルーム市場が急成長していることをご存知でしょうか。

新型コロナウイルスの影響によりさらにトランクルームの利用者は増えている状況で、今後も安定した需要が続くと予想されています。

今回はそんなトランクルームの最新の市場動向や、なぜ今トランクルームが注目されているのかについて詳しく解説していきます。

2020年のトランクルームの市場動向

大手トランクルーム企業のキュラーズが公開した「Annual Supply Survey」によると、屋内外を含むトランクルーム市場は過去最高となる650億円規模へと成長しました。

市場規模がどのくらい大きくなったのかをイメージしやすくするために、全国各地にある「ファミリーレストランの店舗数」と比較してみましょう。

  • トランクルーム…全国10,793店舗
  • ファミリーレストラン…全国10,753店舗

参考:日本フードサービス協会 2020年5月市場動向調査(http://www.jfnet.or.jp/data/m/data_c_m2020_05_1.html)

上記のとおり、トランクルームがファミリーレストランを上回る店舗数となっています。

さらに、2008年の時点でトランクルーム市場は270億円規模でしたが、2019年には650億円規模と約2.4倍にまで急成長しています。

今後もこのペースで成長していけば、2025年には1,000億円を超える市場規模となるため、トランクルーム市場は国内外から高い注目を集めている状況です。

また、2015年には日本企業と海外企業の合同会社「株式会社ジャパンセルフストレージ」が設立されました。

今後トランクルーム市場が成長していくにつれて、このような海外企業の参入が増えることが予想されています。

「屋外型」よりも「屋内型」が増えている

トランクルームは「屋外型」よりも「屋内型」が増えています。

多く人がトランクルームと聞いて想像するのは「屋外型」であり、たとえば空き地などにたくさん並べられている海上コンテナも屋外型トランクルームのひとつです。

一方、「屋内型」とはビルやマンションのすべて、または一部を収納スペースとして貸し出しているトランクルームを指します。

そして近年は屋外型よりも屋内型トランクルームが増えており、これは平成元年に建設省から以下の通達が出されたことがきっかけです。

最近、コンテナを専用装置による伴奏音楽に合わせて歌唱する用に供する個室(いわゆるカラオケルーム)に転用し、不特定多数の者の利用に供している例等が見受けられるが、これらのコンテナは、その形態及び使用の実態から建築基準法(以下「法」という。)第2条第一号に規定する建築物に該当する。

引用:平成元年7月18日 建設省住宅局建築指導課長通知(https://www.mlit.go.jp/common/001066937.pdf)

この通達以降、コンテナは「建築物」に該当され、「建築確認申請」が必要となりました。

建築確認とは、北側斜線制限や建ぺい率、容積率などに関する審査のことで、これをクリアしなければ建築物としては認められません。

しかしながらコンテナは建築確認に通らないことが多く、最近では減少傾向にあります。

反対に、屋内型トランクルームはすでに建築物として申請の通ったビルやマンションの中に設置するため、建築確認申請は不要です。

以上の点から、市場では屋内型トランクルームのほうが参入しやすい状況が続いています。

トランクルーム市場が成長した2つの理由

なぜトランクルーム市場はここまで急成長したのか、2つの理由を解説します。

理由①:新型コロナウイルスの影響

一つめの理由は新型コロナウイルスの影響です。

新型コロナウイルスの感染防止のために、現在も数多くの企業でテレワークが推し進められています。

企業だけではなく、教育現場でも「オンライン学習」が取り入れられている状況です。

これにより、自宅内に急遽仕事や勉強のためのスペースを確保する必要が出てきたため、一時的に家具などを避難させておくためにトランクルームを活用する人が急増したのです。

さらに、同ウイルスの影響で不景気になり、オフィスを縮小する企業も続出しました。

とはいえオフィスが小さくなっても保管しておかなければならない書類や備品はあるため、それらをトランクルームに移す企業が増えています。

以上のように、新型コロナウイルスの発生はトランクルーム市場を急成長させたひとつの要因となっています。

理由②:住宅のスリム化による収納ニーズの高まり

住宅のスリム化が進んでいることも、トランクルーム需要が増えている大きな原因でしょう。

国土交通省の「平成30年度住宅経済関連データ」によると、現代の住宅床面積は約20年前の住宅床面積と比較して17㎡以上も減少しています。

参考:国土交通省 平成30年度住宅経済関連データ(https://www.mlit.go.jp/statistics/details/t-jutaku-2_tk_000002.html)

住宅のスリム化が進み、自宅内の収納スペースが少なくなったことで外部への収納ニーズが高まり、トランクルームを使う人が増えるようになったのです。

まとめ

今回は2020年のトランクルーム市場について解説しました。

トランクルーム市場は今後さらに成長していくことが予想されており、国内外からさまざまな企業が参入してくるでしょう。

競争が激化して価格競争が起これば、トランクルームを今よりも安い金額で利用できる未来が訪れるかもしれません。

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